ハノイ 省エネ文化を広げる

(VOVWORLD) -ベトナムの首都ハノイ市は現在、エネルギーの節約と効率的な利用を実践する上で大きな変貌を遂げています。これは、宣伝啓蒙活動の成果だけでなく、共同体や、それぞれの世帯、学校、官公庁に至るまで、意識の高まりによるものです。
ハノイ 省エネ文化を広げる - ảnh 1写真:nguoihanoi.vn

省エネの精神は、徐々に都市生活の美意識となり、今日のハノイ市民の文明的な習慣になりつつあります。電気やエネルギーの節約を訴えるスローガンは、「退室時の消灯」「省エネ機器の利用」「グリーンな交通手段の優先」「生産への新技術導入」といった日常的でありながら実用的な行動によって具体化されています。

ハノイ 省エネ文化を広げる - ảnh 2アースアワー運動に対応する青年たち
(写真:nguoihanoi.vn

2021年から2025年の期間に、約34万世帯が省エネ利用に関する指導や研修を受けています。学校では、「グリーン・スクール~省エネ」モデルを通じて省エネ文化が広がり、「アースアワー」や「グリーンな未来のための省エネ」コンテストなどのキャンペーンには、数万人が参加しています。2025年にハノイ市内で実施されたアースアワー・キャンペーンでは、20万4000kWh以上の節電効果がありました。

省エネ文化推進の方向性について、ハノイ市農業環境局環境管理室のレ・タイン・トゥイ副室長は、次のように強調しました。
(テープ)
「最近、ハノイ市はエネルギー効率管理に多くの関心を寄せ、多くの解決策を打ち出しています。その中で、農業環境局は常に再生可能エネルギーの利用に関する解決策や、固形廃棄物管理の効率化、様々なエネルギー源からの大気汚染の削減に注意を払っています。これらの解決策はすべて、エネルギーを効率的に管理するための最も最適な方法を見つけ出すことに焦点を当てています」
市内の電力会社も、この運動に積極的に市民と協力していますEVNHANOIは、数百回の宣伝セッションを実施し、顧客に適切な電力使用を勧めるメッセージを送信したり、省エネ機器の使用方法を指導したり、貧困世帯や社会政策対象世帯の省エネ機器への交換を支援したりしています。EVN青年同盟のファム・スアン・ミン・チー書記は、次のように語っています。
(テープ)
「ベトナムは2050年までに『ネット・ゼロ』の達成を目指しています。私たちは、青年同盟員に普及させるとともに、彼らを通じて共同体に宣伝し、皆で安全で、節約的かつ効率的なコミュニティを共に築き上げています」
一方、何千カ所もの街路灯がLED照明に交換され、多くの住宅地では共同生活のために太陽光発電システムが設置されています。一部の新しい都市区では、照明や温度を自動制御して電力の浪費を減らすスマートエネルギー管理モデルも導入されています。
ベトナム省エネ科学技術協会のグエン・ヴァン・ロン副会長は、次のように述べています。
(テープ)
「ハノイは大規模なエネルギー消費都市です。ハノイが2019年から2030年までの国家省エネ・効率利用プログラムの重点を実施できたことは、非常に大きな利益です。ハノイ市人民委員会、および各機関・部門もこの問題に非常に注意を払っています。」
2026年から2030年の期間において、国家省エネ・効率利用プログラムの実施により、ハノイ市は総エネルギー消費量の8~10%の削減、および全域での送電損失率を4%未満に抑えることを目指しています。同時に、産業、商業・サービス、建設、管理・消費、農林水産業などの各分野において、年間総電力消費量の最低2.2%の節約を目標としています。工業団地、工業クラスター、農村工業施設、伝統工芸村の企業100%が、省エネ・効率利用のソリューションにアクセスし、適用できるようにします。
ハノイ 省エネ文化を広げる - ảnh 3写真:nguoihanoi.vn

ハノイ市商工局エネルギー管理室のグエン・カク・ヴァン副室長は、次のように述べています。

(テープ)
「二酸化炭素排出量の削減と省エネ・効率利用の促進プログラムを実施するため、ハノイ市は多くのプログラムを展開しており、その中でもエネルギー効率利用プログラムは国家プログラムの一つです。私たちはまた、クリーン生産、発電のための環境に配慮したゴミ焼却、グリーン転換、グリーン交通などの排出削減プログラムを積極的に適用しています。ハノイ市は、化石燃料を使用する車両から、電気自動車や電車などの環境に優しい燃料へのグリーン交通への転換を強力に進めています」
これらの包括的な解決策とコミュニティの協力を通じて、ハノイは2021年から2025年の期間に多くの目標を達成し、上回っただけでなく、さらに重要なこととして、省エネ文化を形成し、広げました。これは、現代的で持続可能、かつよりグリーンな都市の様相を形作る新しい習慣となっています。

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